バイクで生涯無事故でいるために

colum125
免許取得してバイクで走れるようになると、今までとは経験したことがない世界が見えとても新鮮な
気持ちになるものです。16歳、18歳であれば今までの移動手段は自転車だったことでしょう、また
普通免許を所持している方でも自動車では通行できない路地に気軽に入っていけたり、自分の運転で頬に風を受けながら旅してみたり、同じ移動でも体感できるものががらりとかわり新たな発見があることでしょう。当校のパンフレットの表紙には「ライセンスは心の翼だ」というキャッチフレーズが記載されていますが、鳥のようにいつでも自由にどこへでも行けるツールを手に入れた事になります。

初心運転者期間

運転免許証を取得して初めて自分のバイクを運転するときは、慣れない操作とバイクを傷つけてはいけない思いでドキドキする事が多いのですが、それが1ヶ月もするとワクワク感に変わっていきます。
クラッチ操作やギアチェンジもスムーズになり、自分の思った通りにバイクを操る事ができるようになりバイクの運転が楽しくてよりスピードを出したくなります。しかしワクワク感が時には仇になることがあります。
ちょっとした不注意でヒヤリとする経験が出て来たら要注意です。安全運転を心がけていても、自分の技量を過信しているという証拠です。そんな時は自らの運転を顧みて「今のは何が悪かったのか」「次からはどうしたらいいのか」しっかり考えることが重要です。
免許取得後1年間は「初心運転者期間」といって事故が一番起こりやすい時期です。毎日どんなに運転して操作に慣れていてもまだまだバイク初心者なのです。
教習所では卒業生に生涯無事故のドライバーになっていただけるようハガキを送って安全運転の確認を行っています。また校内の看板にはこんな事も書かれています。

安全運転の標語

・停まれ 一時停止と安全確認!
・飛ばしたい抜きたい心にブレーキを!
・暴走でつぶす青春、落とすな命。

“安全運転のお願い”のハガキ
125

身の丈にあったバイク選び

もう一つ重要な事があります。
それは初めてのバイクは身の丈にあったものを購入するということです。
バイクを選び要素としてデザインを第一に考えるライダーが多いですが、それは実際走行した場合に安全性が確保されているバイクでしょうか?
バイク自体はしっかりメンテナンスされていて不備はないでしょうが、初心者のあなたが乗りこなす事が出来るバイクでしょうか?
普通二輪免許では排気量400cc以下のバイクを運転できますが、排気量400cc以下のバイクでも重量があり取り回しが難しいものがあります。そういった情報はバイク雑誌やインターネットでは中々載っていなく実際ショップに行かないと分からない場合があります。ショップには自分の好みと初心者であることをしっかり伝え、購入を検討してください。基本は排気量250ccのバイクで慣れ徐々に段階を踏んで自由に乗りこなせるようになってから排気量400ccのバイクを購入した方がが安全に運転できるでしょう。
ショップで試乗なりバイクをレンタルするのも一つの方法です。
大型バイクは特に顕著です。
ハーレーをはじめ排気量1000ccを超えるリッターバイク沢山あります。中にはそんなリッターバイクを憧れだけで購入してしまう初心者もいるのです。指導員でさえ排気量1000ccを超えるバイクは怖くて扱いきれません。足付きは悪く万一転倒したら起こすのが大変で後続車にクラクションを鳴らされてしまいます。これが身の丈にあっていないバイクに乗るということです。市場には海外のバイクも含め大きくてスタイリッシュなものが多く出回っていてとても憧れますよね。しかしながらそのバイクが自分で安全に走行できトラブルにすぐ対応できるものなのか、よく見極めて購入する必要があります。

まとめ

事故は突然やってきます。特に自動車との接触は大きな事故につながります。
事故を起こした相手はどんな気持ちで運転していたのでしょうか?
自動車に乗っている方は「オートバイがいるな、加速してあぶないな~」なんて思っていることでしょう。
またオートバイに乗っている方は「車遅いな、邪魔だな」なんて思っているかもしれません。
自動車とバイクとでは走行性能が全く異なります。例えば車から見ればバイクは小さく映るときがあり距離感を見誤る場合がありますし、バイクは車線変更が容易で車の間をスイスイと縫うように走行できます。
事故を起こさないためにはお互いの車両の特性を知る事が重要で、また運転者の気持ちを考えることがとても大切です。
歩行者や自転車にも同様に優しい運転を心がけましょう。
自分が狭い道を歩いていてすぐ横をバイクがすごいスピードで追い抜かしていったら怖い思いをするでしょう。自動車、バイク、歩行者や自転車の運転者がそれぞれの立場でお互いの気持ちを理解し、相手を思いやる安全運転を行えば自然と交通事故は防げることになります。