出会いでバイク免許合宿がレベルアップ

免許合宿で一番10代、20代の合宿生が多い時期が夏休みと春休みです。
長期休みを利用して免許合宿で短期間でバイク免許を取得しようと考えるバイク好きが全国から集るこの時期は、出会いの季節といえます。

夏と春の免許合宿は出会いが沢山

例年ですと、普通二輪免許の合宿生は7月、8月で約1000名、2月、3月で約800名、それ以外の月は約100名~200名と入校生数は断然春と夏の時期が多く、その分通常時期より出会いが沢山あると言えます。
では、実際何人の方と出会え、友達になれるのでしょうか。
沢山出会いがあるといっても、同じ日に入校された方、またはその前後に入校された方とは教習や宿舎で一緒になるので友達になりやいです。
その日に20人入校の日もあれば、50人入校する日もあるので、一概に何人知り合えるとは言えませんが、それでも30人以上の方とは話ができるかと思います。
こんなに沢山のバイク免許取得という共通目的を持った人と出会える場はそうはありません。
しかも免許合宿は全国から集まるので、友達の輪も全国に広がるというメリットがあります。
こう考えると、免許合宿は単に免許を取るプランではなく、通学より一つレベルアップされた免許取得方法と言ってもいいでしょう。

共通の趣味の人で出会える

普通二輪や大型二輪は普通車と違い趣味の運転免許と言われています。
趣味だからこそこだわりをもった個性的な方が取る免許と言ってもいいでしょう。
免許合宿はそんな方たちが沢山集まるので、教習所で話す内容はバイクだけにとどまりません。
ファッション、K-POP、アニメ、youtubeや格闘技、サーフィン、ボルダリングなどなど、沢山趣味を持ったバイク好きな方と色々な会話を楽しむことができるのがこの免許合宿です。
大学のサークルでもこんな沢山の共通の趣味を持った仲間と一緒に過ごす機会はないので、みんなでワイワイと楽しい合宿生活を過ごせるのではないでしょうか。
「自分と話が合う人がいるかな…」と不安に思う人もいますが、バイク好きそれ自体で共通の趣味みたいなものなので、心配なさらないで下さい。

出会いはこんな場面で

入校初日は入校受付、適性検査、先行学科でかなり忙しく自分の事で精一杯です。
2日以降は出会いのチャンスと言えます。
まずは「どこから来たの」「同じ部屋の人だよね」とか軽い気持ちで挨拶してみましょう。
逆にビクビクしていると変な人に思われるので、自然な感じがベストです。
声をかける場所は校舎や学科教室などどこでも大丈夫ですが、一番オススメはプロテクターやヘルメット付ける待合い室です。ここで技能教習をスタートさせる準備をするので、少し時間があります。
教習スタート前で少し緊張気味なためリラックスしてもらう意味で声をかけてみると、コミュニケーションを取りやすいかと思います。
宿舎もポイントです。
教習所から離れている宿舎やホテルの場合は、それぞれ部屋が分かれるので限られた人としか話せませんが、教習所敷地内の宿舎なら、部屋の中も一緒、食事を取る時も一緒なのでその気があればいつでも声をかける機会はあります。
他にも効果測定前はグループになりやすいです。
効果測定とは学科で学んだ内容が身に付いているか確認テストになります。この時は皆さん勉強モードに入りますので分からない事を聞いてみたり、アドバイスしたりすると、一気に距離が縮まるのではないかと思います。
出会いや声掛けの場面は色々ありますが、1、2回の挨拶程度では相手にも認識されませんので、朝挨拶して教習が一旦終わったらまた声をかけてみましょう。
こういった会話を毎回続けていけば自然と友達になっています。

友達づくりはコミュニケーション能力がものを言う

免許合宿は出会える人数、場面は沢山ありますが、ただ待っているだけでは人は寄ってきません。
友達が多い人の特徴を見れば一目瞭然で、コミュニケーションスキルは単に会話力だけではありません。
1.自ら声をかける積極性がある
2.いつでも笑顔
3.仲間を大切にする
4.男女平等
5.身だしなみが整っている
6.爽やか
7.なんかオーラがある などなど
5~7は免許合宿ではそれほど重要ではありませんが、1~4番を持っている人は友達になりたいと思う筈です。
1番~4番を具体的に紐解いていきましょう。
メールが来ないな~と待っていても来ないのと同様に、自ら進んで声かけしない人には相手も答えてくれません。積極性や行動力はコミュニケーションを取る上で重要な要素です。
笑顔の人はそれだけで人が寄ってきます。お笑い芸人さんが人気があるのはあの笑顔に引かれるからだと思います。技能や検定で失敗しても顔に出さずに笑顔でいられる方は周りの合宿生だけでなく、指導員にも好かれます。
また同士を大切にする人も魅力的です。バイク免許合宿は夏や冬の厳しい環境の中で教習するので辛く感じる事が結構あります。また学科で分からない事があったり、指導員から注意されたり合宿中で嫌な思いをすることもあります。
そんな時に励まして親身になってくれる友達とはずっと一緒にいたいものです。
誰とでも分け隔てなく平等に接する人も人気です。
高校でも大学でもそうですが大勢の人が集まるとそのうちグループが出来て、合う人、合わない人が出てくるものですが、合う人ばかり話をしていても世界を狭めるだけで、良い事はありません。
誰とでも仲良くできる人は、ちょっと合わなくても何かプラスになることないか、と常に考えているので知識や経験が豊です。そういう方は魅力的に移ります。
このように友達づくりは積極性も大切ですが、それと同じレベルで笑顔や気遣いも重要です。

友達が出来ると合宿生活で困らない

普通二輪免許の合宿期間は9日間で短いですが、教習面では入校受付、適性試験、技能と学科で45時限、みきわめ、効果測定、卒業検定を行い、生活面では宿泊所や備品の取扱い、風呂の順番などの細かいルールがあり、技能と知識の修得と共同生活を一緒に行う為、人によっては悩んだり、ストレスを抱える事も多々あります。
通学のように一コマ一コマ家に帰って気持ちをリセットできるわけではないため、リセット機能をどこに求めるかというと、それはずばり友達です。
自分では一生懸命やっていても上手く行かなかったり、普段は出来ているの出に検定で不合格になったり、また、体調を崩して教習が受けられなかったり、全員が全員順調に合宿生活を送れるわけではありません。
しかし友達が入れば具体的にアドバイスを教えてくれたり、体調が悪い時はドリンク剤を買って来てくれたり、シャンプー忘れた、シャーペン貸して等ちょっとした事でも助けてくれます。
悩みやストレスも話を聞いてくれるだけで、ある程度解消するものです。

卒業生同士の交流も盛んです。

合宿免許の絆ってやつでしょうか、卒業しても連絡を取り合ってツーリング同好会をつくったり、愛車フォト等をネットに上げて交流している方もいます。
バイク免許は暑い日も寒い日も汗水たらしながら一緒に教習するのでその絆は海より深いとは大げさですが、短い合宿期間でも何でも話せる仲間が出来る事は確かです。
免許合宿で出会わなければ一生その人とは関わりませんし、また普段の生活とは違う経験が出来ると考えると免許合宿を通じてバイクライフがレベルアップされたと言ってももいいでしょう。
その出会いを大切に楽しいバイクライフをお過ごし下さい。